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新しいアイデアを生み出すためにーデザイン思考のアクティビティをご紹介!

   

良いアイデアを思いつくのは決して簡単ではありません。特に、複雑な問題の解決策を模索しているときはなおさら難しいもの。残念ながら、どんなに努力してもコンピューターの前で一人で頭を悩ませているだけではアイデアは浮かんできません。そんなときに役立つのがデザイン思考です。

デザイン思考とは、IDEOの創業者であるデビッド・ケリーが提唱した問題解決の手法で、「共感」「問題定義」「創造/アイディエーション」「プロトタイプ」「テスト」の5つのステージから成り立っています。それぞれの段階には、いくつものツール、手法、アクティビティがあります。この記事をご覧になった方は、アイデアの創出に関心をお持ちだと思いますので、今回は「創造/アイディエーション」に焦点を当ててみましょう。

そもそもアイディエーションとは何のことでしょうか?簡単に言うと、文字通り「アイデアを出すこと」です。かなりシンプルですよね。ただ、ビジネスやデザインという文脈での「アイディエーション」というと、革新を生み出すために頭を柔らかくする、デザイン思考に関連するアクティビティを指すことが多いと思います。

目次

アイディエーションの原則

アイディエーションのアクティビティを行うときには、いくつかの重要な原則を念頭に置く必要があります。これらを守って、集中力を維持しながらアイデア出しのセッションを楽しくしましょう!

オープンマインドで: 素晴らしいアイデアは、頭の中に突然湧き出てくるもの。どんなに変だと思えるアイデアでも無かったことにはしないようにしましょう。セッションで出したアイデアは、解決策に達するためのインスピレーションになることがあるので、現実的でないと思えるようなアイデアでも残しておきましょう。

こだわりすぎない:すべてのアイデアを受け入れることも大切ですが、時には手放すタイミングを見極めることも必要です。アイデア出しの段階では、すべてのアイデアが平等に検討されます。ただし、ユーザーテストに入る段階では、特定のソリューションに対する偏見を捨て、自分のアイデアが現実には機能しないと分かったときには、素直に受け入れることも重要です。できないことが分かったとしても、それは可能性を絞り込み、正しい解決策に近づくための大切なプロセスの一つです。

クリエイティブじゃなくてもいい:デザイン思考はすべての人のためのもの。自分が「クリエイティブ」な人間ではないと思っていても、問題ありません。慣れないうちは練習が必要かもしれませんが、時間が経つにつれて、課題や活動に没頭することで自由な発想や結果がついてきます。誰もがクリエイティブになる素質を持っているのです。

他の人を巻き込む: アイディエーションのセッションは3~5人のグループで行うのがベストです。1人でもアイディエーションはできますが、人数は多いに越したことはありません。それは人数が多いほど様々な視点を取り入れることができるからです。自分では思いつかなかったことが、他の人には簡単に浮かぶことに驚くかもしれません。

また、アイディエーションのプロセスは突然訪れるものではなく、デザイン思考プロセスの第3段階にあたるもの。ですから、アイディエーションを始める前に、誰のためにどんな問題を解決しようとしているのかをまずは明確に定義しましょう。

さて、ここからが面白いところ。アイディエーションのアクティビティをいくつかご紹介します!

アイディエーションのアクティビティ

  • Crazy 8’s:これはニューロマジックがデザインスプリントを実施する際にほとんど毎回使うアクティビティです。用意するものは、一人につきA4サイズの白い紙1枚と、黒のマーカー(気が向いたらカラフルなものでも)だけ。まず、8つの四角いスペースができるように紙を3回折り、広げます。そして、それぞれのスペースの中に、短時間でアイデアを描き出していきます。イラストや文章を細かく描く必要はないのでご安心ください。8分くらいのタイマーをセットして、さっそく描いてみましょう!
  • タイムマシン:これは、元々サービスデザインスプリントのアクティビティです。タイムマシンキャンバスを使って、まず、過去に人々が課題に取り組んだ方法をポストイットに書いて、キャンバスに貼り付けます。次に、現在の解決策を書き出します。最後に、未来の解決策を書き加えます。未来の解決策を想像するときは、想像力を膨らませて、自由に考えてください。それが、より実現性の高いアイデアのインスピレーションになります。 *ページ下部でアクティビティのキャンバスを無料でダウンロードしていただけます!
  • ボディーストーミング:この活動では、解決しようとしている課題に直面している人の立場になって考えます。まず、ユーザーがいるであろう環境、例えば食料品店に実際に身を置くことから始めます。そして、解決しようとしているアクション(セルフレジなど)を実行します。これを食料品店など実際の環境で行う、あるいはチームで再現します。ボディストーミングを行うことで、自分が持っていた間違った仮定や、体験における大事なペインポイントに気づくことができます。
  • Powers of 10(10のべき乗):このエクササイズは、伝説的な工業デザイナーであるチャールズ&レイ・イームズ夫妻からインスピレーションを得ています。彼らの映画「Powers of 10」では、公園に敷き詰められた男性が10秒ごとに10の累乗でズームアウトしていく様子が描かれています(この見事な9分間の映画をご覧になったことがない方は、ぜひご覧になることをお勧めします)。公園にいるカップルをクローズアップしたものから、10秒ごとに10の係数でズームアウトしていき、天の川を超えて、10分足らずで原子レベルにまで戻ってくるのです。「Powers of 10」では、これを参考に、同じ物事を大きく異なるレベルで見た場合の解決策と問題の見え方を想像します。例えば、10ドル、100ドル、10,000ドルで実施できる解決策を考えてみることなどができます。
  • ラウンドロビン:このアクティビティは4人か5人のグループで実施します。まず、各人が紙を折りたたんで4つのボックスを作ります。次に、そのうちある一つの四角に一人目が解決策のアイデアを書きます。その後、時計回りにパスします。二番目の人は、紙の隣の四角にその解決策が失敗する理由を書きます。そして、再び時計回りに回します。今度は、紙に書かれたアイデアとそれが失敗する理由を見て、次の四角に修正した解決策を書きます。このようにして、様々な人のアイデアを組み合わせて、新たなソリューションに到達することができます。

アイディエーションの資料

アイデア出しのためのアクティビティをさらに知りたい方のために、ネット上のリソースをご紹介します。今回は使いやすいものをいくつかリストアップしてみました。(英語のみ)

今回ご紹介したデザイン思考のアクティビティがあれば、きっと良いアイデアが浮かんでくるはずです。

この記事は、佐々木怜が英文を日本語に翻訳しています。

岩田エレナ

デジタルマーケター
アメリカ出身。メディアコミュニケーションの学士号を取得後、2019年ニューロマジックに新卒入社。現在は自社のSNS企画運営に加えて、サービスデザインに関する記事の執筆、インタビュー、撮影までをマルチにこなす。

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