ニューロマジック取締役CSOに聞く、「国連グローバル・コンパクト」に加入した理由

ニューロマジックは、国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト」(以下UNGC)に署名し、2025年3月27日に加入企業として登録されました。また同時に、UNGCに署名する日本の企業などで構成される「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」に加入しました。

UNGCに署名する企業は、人権の保護、不当な労働の排除、環境への対応、そして腐敗の防止に関わる10の原則に賛同し、経営層の明確な意思表明のもとに、その実現に向けて努力を継続することが求められています。

ニューロマジックがなぜUNGCに加入したのか、そしてサステナビリティで描く未来とは?ニューロマジック取締役CSO(Chief Sustainability Officer)のベッティーナ・メレンデスさんにお話を伺いました。


株式会社ニューロマジック取締役CSO(Chief Sustainability Officer)/Sustainability Solutions Group Leader

Bettina Meléndez (ベッティーナ・メレンデス)

サステナビリティソリューションズグループ(SusSolG)リーダー。ベネズエラ出身。電通アムステルダムなどの国際的エージェンシーやオランダ領キュラソー島政府観光局における欧州マーケティング・PR職を経て、ベルリンのスタートアップにてカスタマーエクスペリエンス、サービスデザイン、コミュニケーション、ビジネスデザインの職務を経験。豊富なビジネス経験と、10代の頃からの複数のNGOでの社会貢献活動を通じて、ビジネスにおいて持続可能な目標を達成するために必要な社会、環境、経済について幅広い知見を持つ。豊かな国際的経歴と持続可能性への深いコミットメントで、サステナビリティの領域において、独自の視点を提供している。


国連グローバル・コンパクトとは?

国連グローバル・コンパクト(UN Global Compact:UNGC)は、企業や団体が持続可能な社会の実現に向けて行動することを促す国際的な枠組みです。1999年、ダボス会議で当時の国連事務総長コフィ・アナン氏が提唱し、2000年に正式に発足しました。UNGCでは、企業が「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野において、10の普遍的な原則を支持・実践することが求められます。これらの原則は、国際的な条約や宣言に基づいており、持続可能な開発目標(SDGs)との整合性も重視されています。加入企業は、年に一度、自社の取り組みや進捗を報告する義務があります。報告が不十分な場合は、除名されることもあるため、形式的な加入にとどまらない継続的なコミットメントが求められます。現在、160カ国以上から約17,500の企業・団体が加入しており、日本からも約480の団体が加入しています。

Interview

ーーニューロマジックがUNGCに加入した理由を教えてください

ビジネスは、社会にとって良い力になりますし、なるべきだと私たちは考えています。だからこそ、サステナビリティを会社の基盤にしっかりと組み込むうえで、UNグローバル・コンパクトへの加入は自然な一歩でした。UNGCへの加入を通じて、私たちは行動すること、そして企業として正しいことを実践することにコミットしています。人権、労働、環境、腐敗防止に関する国際的な基準に沿って取り組んでいくことを、ここに改めて約束します。

ーーUNGCへの加入は、ニューロマジックのサステナビリティ戦略においてどのような位置づけになりますか?

UNGCの10原則は、戦略面と実践面の両方で私たちの指針となっています。労働環境やデータの取り扱いに関する内部の仕組みを整備すること、そしてあらゆるプロジェクトにおいてサステナビリティの視点を組み込むことを徹底しています。また、社会的・環境的インパクトの見える化と広く伝える仕組みづくりに注力しています。


国連グローバル・コンパクト10原則

▪️人権

原則1. 国際的に宣言されている人権の保護を支持し、尊重する。

原則2. 自らが人権侵害に加担しないよう確保する。

▪️労働

原則3. 結社の自由と団体交渉の実効的な承認を支持する。

原則4. あらゆる形態の強制労働を排除する。

原則5. 児童労働の実効的な廃止を支持する。

原則6. 雇用と職業における差別の撤廃を支持すべきである。

▪️環境

原則7. 環境上の課題に対する予防的アプローチを支持する。

原則8. 環境に関するより大きな責任を率先して引き受ける。

原則9. 環境にやさしい技術の開発と普及を奨励する。

▪️腐敗防止

原則10. 強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである。


ーーサステナビリティに取り組むうえで、ニューロマジックならではのアプローチがあれば教えてください。

私たちは、いわゆる「コンサルティングファーム」ではなく、「エクスペリエンスエージェンシー」です。あらゆるエクスペリエンス(体験)において、もっともふさわしい解決を追求することを大切にしています。そのため、共創や共感、そしてイノベーションを通じて、こうしたコミットメントをいかにリアルな体験として届けていくかを常に考えています。たとえばマテリアリティ(重要課題)のワークショップを実施する際も、デジタルプロダクトを開発する際も、「これは人や地球、そして持続的な価値のためになっているか?」という問いを軸に取り組んでいます。

ーーUNGCへの加入を経て、今後どのようなステップを考えていますか?

UNGCへの加入は、あくまでもスタート地点にすぎません。現在は、より一層10原則に沿った活動ができるよう、社内の仕組みやサステナビリティ戦略のブラッシュアップを進めています。また、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンとの連携も深めていきたいと考えており、志を同じくする企業と学び合い、つながっていくことにもワクワクしています。


ニューロマジック SusSolグループ

ニューロマジックのSusSol(サステナビリティソリューションズグループ)は、デジタルデザイン、戦略、サステナビリティの豊富な経験を活かし、企業のサステナビリティ戦略統合を支援します。コンサルティング、リサーチ、ワークショップを通して、マテリアリティ評価、KPI設定、ブランド強化、情報開示をサポート。さらに、Neuromagic TokyoとAmsterdamが主導するCSRDコンサルティングを通じて、EUにおける日本企業の子会社が規制遵守と適合を果たせるようサポートします。