サステナビリティページを立ち上げた当初は、社内外でも話題になり、反響があった――
そんな企業様も多いのではないでしょうか。
一方で、半年ほど経って久しぶりにページを開いてみると、
- KPIの数値が公開時のままになっている
- 新しく策定した人権方針が反映されていない
- 採用ページと掲載内容にズレが生じている
といった状態になっているケースも、実務の現場では少なくありません。
こうした状態が続くと、意図せず、候補者や投資家の方に「情報が更新されていない」という印象を与えてしまう可能性もあります。また今後は、更新されていない情報そのものが、「最新状況について誤認を与える情報」と受け取られるリスクも意識されるようになってきています。特に、有価証券報告書や統合報告書との間に差異が生じている場合、内部統制の観点からも確認が必要になるケースがあります。
もっとも重要なのは、「更新できていないこと」そのものではなく、「現状を正確に伝えられているかどうか」です。すべてが完璧に整ってから公開するのではなく、今の状況を丁寧に開示していく姿勢が、結果として信頼の積み重ねにつながっていきます。
サステナビリティページは、公開がゴールではなく、運用していくことが本番です。今回は、公開後に定期的に確認しておきたい6つのポイントをご紹介します。

チェック① KPIと実績値、更新できていますか?
サステナビリティページの中でも、KPIは特に目に留まりやすい項目です。CO₂削減目標、ダイバーシティ指標、廃棄物削減率、エネルギー効率など、数値目標を設定されている企業様も多いでしょう。
一方で、半年以上実績値が更新されていないケースも、実務では比較的よく見られます。
例えば、
- グラフや表の数値が過去の年度のまま
- 「2023年度目標」とあるが、2024年度実績が掲載されていない
- 進捗バーが長期間動いていない
といった状態です。
こうした状況に気づかれると、情報の信頼性に影響する可能性があります。理想的には四半期ごと、難しい場合でも半期に一度など、更新のルールを決めておくと運用しやすくなります。数値が未確定の場合は、「確定次第更新予定(◯年◯月予定)」などと明記することで、透明性を保つことができます。
チェック② ガバナンス・ポリシーの改訂は反映されていますか?
人権方針、調達ガイドライン、腐敗防止規程などのガバナンス関連文書は、法改正や国際基準対応に伴い、定期的に見直されることがあります。
SSBJやISSB対応を進めている企業様では、2027年3月期以降の開示を見据えた体制整備も進んでいますが、その内容がWebに反映されていないケースも見受けられます。
半年点検の際には、以下の点を確認してみましょう。
- 最新版の方針文書にリンクされているか
- 組織図や役職名は現状と合っているか
- 役員構成の変更が反映されているか
「取り組んでいることを、きちんと伝えられているか」という視点が重要です。
チェック③ 事業との接続が弱くなっていませんか?
サステナビリティページが、いつの間にか「専門部署だけのページ」になってしまうケースもあります。半年点検では、次のような観点で確認してみてください。
- 新規事業やサービス改善が反映されているか
- プレスリリースとの整合性は取れているか
- GX施策やEX施策が紹介されているか
事業との接続が保たれているページは、「サステナビリティが経営と連動している」ことを自然に伝えます。
チェック④ 採用ページと情報は揃っていますか?
採用候補者がサステナビリティページを確認する機会は、年々増えています。よく見られるズレには、
- 女性管理職比率の不一致
- 働き方施策の更新漏れ
- 福利厚生情報の差異
などがあります。
半年に一度、採用担当の方と情報をすり合わせるだけでも、こうしたズレは防ぎやすくなります。
チェック⑤ 外部評価・認証は最新情報ですか?
EcoVadis、CDP、ISOなどの外部評価は、企業の信頼性を高める重要な要素です。一方で、
- 前年度スコアのまま
- 古いロゴの掲載
- 有効期限切れ表示
などが残ってしまうケースもあります。投資家や取引先は細かく確認する傾向があるため、定期的な見直しが安心です。
チェック⑥ アクセスデータを活用できていますか?
運用から半年ほど経つと、一定のアクセスデータが蓄積されます。以下のような指標を確認してみましょう。
- 主な流入元
- よく読まれているページ
- 滞在時間・スクロール率
データを見ることで、改善のヒントが見えてきます。
半年点検を”仕組み化”するための3つのコツ
ここまで読んで、「確かに大事だけど、誰がやるの?」と思った方も多いはず。そこで、半年点検を仕組み化する3つのコツをご紹介します。
① 四半期レビューの設定
② サステナ×採用の定例確認
③ ToDoテンプレートの活用
小さな仕組みづくりが、継続的な運用につながります。
更新の積み重ねが、信頼につながる
サステナビリティページは、企業の取り組み姿勢を映す鏡のような存在です。定期的に見直され、事業や採用と連動しているページは、「きちんと向き合っている企業」という印象を生み出します。Webは、第三者保証に向けた“前段のチェックポイント”としても機能します。そして、半年点検は、将来に向けた準備でもあります。
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