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ビジネスに使えるワークショップとは?セミナーとの違いやメリット

   

近年、様々な企業で活用されている「ワークショップ」。事業開発や人材育成等幅広く用いられていますが、いまいちどのような場面で活用すべきなのか、またどのような場面ではワークショップでなくセミナーの方が有効となるのか、といった使い分けの分からない方も多いのではないのでしょうか。

今回は、普段からワークショップの提供を行うニューロマジックならではの視点から、ワークショップとはそもそも何なのか、セミナーとは違いどんな効果があるのか、またワークショップ形式の開発手法の一つとして「デザインスプリント」をご紹介します。

目次

  1. ワークショップとは?
  2. セミナーとの違い
  3. ワークショップとデザインスプリント
  4. まとめ

ワークショップとは?

そもそもワークショップとは何かを改めて理解するために、まずは定義を確認してみましょう。

ワークショップは英語の”workshop”に由来し、オックスフォード英英辞典ではこのように定義されています。

  1. 作業場、工房
  2. 特定のテーマやプロジェクトに関して積極的に話し合いやアクティビティを行う場

日本では後者の定義から「体験型講習会」という意味が定着していますね。一方的に話を聞くだけでなく、アクティビティやディスカッションに参加者全員で取り組む、というところにワークショップの特徴があります。

一般的なワークショップでは、ファシリテーターと呼ばれる進行役が場を回し、参加者の積極的な参加を促していく形式がほとんどです。最近ではオンライン開催が多くなってきたことで、効果的なファシリテーションの重要性がさらに高まっています。

さて、ハンドメイドワークショップやダンスワークショップなど、様々な分野でも用いられる「ワークショップ」ですが、冒頭でも触れた通り、近年では問題解決や開発の手法として多くの企業が取り入れています。ビジネスの場面では、参加者全員で意見を練り上げ、問題解決や合意形成を行うために活用されており、ニューロマジックでも同様のワークショップを多様な企業に提供しています。また、コミュニケーションを重視したワークショップは新人研修などでも有効です。

ワークショップのメリット

ここでワークショップのメリットをご紹介します。

  • 当事者意識が生まれる:一般的な講習会では、参加者が受動的になりやすい傾向がありますが、ワークショップではそれぞれの主体性が重視されています。参加者一人一人が課題に取り組むことで、今後のステップに向けてそれぞれの責任感や意識を高めることができます。
  • 理解が深まる:能動的な参加が求められることから、参加者の課題やテーマへの理解が深まります。「学ぶ」のみならず、「学びの深め合い」を伴うという点がワークショップの大きな特徴。
  • 一体感が出る:ワークショップにはコミュニケーションが欠かせません。普段とは異なるアクティビティを通じて、参加者はお互いの理解を深めることができます。また、これまで異なる認識をしていた事柄に関して参加者全員で話し合い、結論を共に出すことで、共通言語を生み出すことができます。

セミナーとの違い

では、ワークショップとは異なりセミナーにはどのようなメリットがあり、どのような場面に適しているのでしょうか。セミナーは一般的に「**設定されたテーマに関する講習会」**のことを指しています。特に、テーマに関心のある人の参加を募り、講師がレクチャーするという形をとり、質疑応答や終了後の個別相談で、参加者の質問や意見を受け付けることも多いですね。では、セミナーは実際にどんな場面で有効なのでしょうか?

セミナーのメリット

まずここでセミナーのメリットをご紹介します。

  • 専門性の高い内容を扱える:セミナーは講師がナレッジを共有する場であることから、より専門性の高い内容を扱うことができます。ここで参加者は知見を広げたり、自身の専門性をさらに高めることができます。
  • 大人数を対象にできる:ある事柄について紹介したい場合、セミナーはより大人数に伝えることができます。もちろん人数に合わせて会場を用意する必要がありますが、オンラインセミナーであれば空間的な制約を受けることもありません。

セミナーとワークショップの使い分け

ここまで、それぞれのメリットを挙げてきました。大まかには、参加型か否かという点に大きな違いがあるようです。 セミナーとワークショップをうまく使い分けるために、気をつけたいポイントは次の通りです。

  • 性質:参加者の積極的な参加や体験を重視するワークショップはより実践的。一方でセミナーは、専門家の知識を享受するということから理論や概念を理解するのに向いています。
  • 目的:ワークショップは知識を共有し、学び合うためだけでなく、課題解決や合意形成を目的とすることも可能です。また、セミナーの目的は情報を伝えること。大衆に訴えかけられるため、PRなどにも有効になるというわけです。

このように、セミナーとワークショップにはそれぞれに適性があることがわかります。

では、どのように使い分けるべきでしょうか?例えば、コンテクスト全体を通して、ある一つの概念について伝えたい場合、あるいはサービスについての知識を広く共有したい場合はセミナーの方が適しています。また、参加者同士の交流に重きを置く場合や、実践の中で学び取るべきものがある場合、参加者間の合意形成を行いたい場合はワークショップが有効です。

ワークショップとデザインスプリント

課題解決、合意形成に向いているワークショップですが、具体的にどのような手法があるのでしょうか。ワークショップには、そのテーマや対処する内容によって、さまざまな構成パターンがあり得ますが、今回はニューロマジックの提供している「デザインスプリント」をご紹介します。

デザインスプリントとは「課題の特定、ユーザー理解、ソリューション創出、プロトタイプの作成と検証までを4〜5日間でワークショップ方式で行う手法」のことです。元Google VenturesのJake Knapp氏が考案したこの開発法は、サービスやプロダクト開発を効率よく進めるために画期的なフレームワークとされています。主体性、民主性を重視したデザインスプリントにおいて、ワークショップという形式は非常に根本的な要素の一つです。

詳しくは、こちらの記事『デザインスプリント入門 – 今、話題のサービス開発法』をご覧ください。

まとめ

今回はワークショップとセミナーの効果の違いや、ワークショップの実践方法としてデザインスプリントをご紹介しました。それぞれの効果を十分に発揮させるためにも、ワークショップとセミナーの違いを理解することは大切ですよね。みなさんもぜひ、セミナーやワークショップを目的や必要に応じて活用してみてください!

また、ニューロマジックではニーズに合わせてワークショップをオーダーメイドしています。関心のある方はお気軽にご相談ください!

佐々木怜

サービスデザイングループ・インターン生
東京外国語大学言語文化学部に在籍。大学ではフランス語と社会言語学を専攻し、社会や文化に関心を寄せている。翻訳や記事の執筆を行う。サービスデザイン分野、サステナビリティを勉強中。

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